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2020年3月24日火曜日

音楽 : 知られざるフォーレ3~レクィエム、ラシーヌの雅歌、『ラ・パッション』前奏曲、他 アイヴァー・ボルトン&バーゼル交響楽団、バルタザール=ノイマン合唱団


知られざるフォーレ3~レクィエム、ラシーヌの雅歌、『ラ・パッション』前奏曲、他 アイヴァー・ボルトン&バーゼル交響楽団、バルタザール=ノイマン合唱団
フォーレ (1845-1924)

2020年05月15日
Sony Classical *cl*
Europe
CD


名匠ボルトン、ついにフォーレ:レクィエムを振る!
ベーレンライター新全集版に準拠し、世界初録音を含むフォーレ生誕175年記念リリース
合唱は何とバルタザール=ノイマン!

2016/17年シーズンからスイスの名門バーゼル交響楽団の首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトンが手掛けてきた録音プロジェクト「知られざるフォーレ」の第3弾。これまでの2枚のアルバムもユニークな選曲で高い評価を得ていましたが、今回もタイトルに相応しいフォーレの中でも数少ない5曲の宗教的合唱作品を収録した、フォーレ・ ファンには堪えられないほど魅力的な作品が並んでおり、ほとんどの場合、ベーレンライター社のフォーレ新全集版を使用しています。
最初の『バビロンの流れのほとりに』は、紀元前6世紀にネブカドネザルがユダヤ人をバビロンに強制送還したことを題材にした詩編による5部混声合唱のための作品。『ラシーヌの雅歌』は17世紀フランスの古典劇作家ジャン・ラシーヌの宗教的な詩に基づいた作品で、フォーレが古典宗教音楽学校の卒業作品として作曲をし、作曲部門一等賞を獲得した出世作。最初の版ではオルガンまたはピアノを伴う合唱作品でしたが1905年頃にオーケストラ伴奏版と、ハーモニウムまたはオルガンと弦楽五重奏のためにアレンジを行っています。このアルバムで聴けるのはオーケストラ伴奏版で、1906年1月28日に初演されました。このアレンジの宗教的な熱意としなやかで見事なポリフォニーは、稀な充満感・充足感が得られるものとなっています。『ヴレヴィユの漁師達のミサ』は、後に『小ミサ曲』として改作された作品です。
『ラ・パッション』は、エドモン・アロークールの付随音楽のために依頼され作曲したものですが、1890年3月までに混声合唱と管弦楽のための「前奏曲」のみ完成させることができました。同年4月21日に単独で演奏されましたが、その後1999年まで演奏されなかったものです。2019年にベーレンライター社の新全集版で初めて出版され、当アルバムが世界初録音です。
フォーレの作品の中で最も有名な作品『レクィエム』ではいわゆるフル・オーケストラ版(第3稿)。2011年のベーレンライター新全集版は、フル・オーケストラ版の初版譜をもとに、当時のパート譜などの資料を綿密に参照した校訂譜で、今後この作品のグローバル・スタンダードとなりえる注目のエディションとなっています。
ソロには、バロックからワーグナーまで幅広いレパートリーと表現力をもつカーチャ・ステューバー、柔らかなで知的な美声のベンヤミン・アップルが起用され、さらに2年前のN響定期で初来日し、清澄かつ明晰な驚愕のハーモニーを聴かせてくれたバルタザール=ノイマン合唱団が合唱を担っており、これらの作品への敬意が込められた見事な演奏です。(輸入元情報)

フォーレ:
1. バビロンの流れのほとりに(詩篇137番)
2. ラシーヌの雅歌 Op.11(オーケストラ伴奏版)
3. ヴレヴィユの漁師達のミサ(女声合唱と室内オーケストラ版)
4. ラ・パッション N.109より前奏曲 (1890)
5. レクィエム ニ短調 Op.48(フル・オーケストラ版)

カーチャ・ステューバー(ソプラノ)
ベンヤミン・アップル(バリトン)
バルタザール=ノイマン合唱団
バーゼル交響楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)

録音時期:2019年8月23-29日
録音場所:スイス、ドルナハ、ゲーテアヌ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(4)

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