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2014年4月23日水曜日

書籍 : 福永武彦ー夜の時間


「夜の時間」 普及版 〔カヴァ背文字に赤黒2種あり〕 1955・7・25 河出書房  120円
東京印刷・新書判・紙装・カヴァ・220頁 「附記」1955年6月 カヴァ装幀 三岸節子
(福永武彦研究会)


「夜の時間」 私家版  限定50部  
1955・7・30  河出書房 非売品
東京印刷・新書判変型(112×178)・丸背厚紙装・ 函・番号入・220頁 内容は普及本に同じ

 同書の普及本(新書版)は、現在数千円で入手可能だが、こちらの限定本は稀覯本であり、函付美品は20万円ほど。
 福永の1960年以前の少部数限定本は、70年以降に作製された限定本に比べ人気が高く、高価である(し、そもそも市場に出てこない)。
献呈署名は、横70㎜×縦90㎜の厚紙にペンで記されており、50部の内46部が知人・編集者に贈られた。
 この作品には、熱狂的な愛読者がおり、当限定本を複数所蔵している者もいるとか。5年ほど前に、草稿の一部が市場に出現した。
 この50部本は、堀辰雄の『聖家族』が函も本体も真っ白な装幀なので、おそらくそれを模したものである。
(福永武彦研究会)

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