V.A. / OZ DAYS LIVE '72-'73 Kichijoji
The 50th Anniversary Collection
[3CD]DRFT02
Disc 1
-Les Rallizes Dénudés (裸のラリーズ)-
1. OZ Days (1:33)*
2. 僕らの喜びに影がさした (A Shadow on Our Joy) (7:04)*
3. 造花の原野 (Wilderness of False Flowers) (7:36)*
4. 白い目覚め (White Awakening) (3:51)*
5. The Last One_1970 (24:14)*
6. 記憶は遠い (Memory is Far Away) (6:40)*
7. 眩暈 (Vertigo otherwise My Conviction) (11:35)*
Disc 2
-Les Rallizes Dénudés (裸のラリーズ)-
1. The Last One_1970 (ver. 2) (23:26)*
2. 僕らの喜びに影がさした (A Shadow on Our Joy) (ver. 2) (6:34)**
3. 造花の原野 (Wilderness of False Flowers) (ver. 2) (15:49)**
-南正人-
4. 海が見えるあの丘へ (Improvisation) (2:15)#
5. 愛の絆 (5:03)#
6. 夜をくぐり抜けるまで (3:42)#
7. I Shall Be Released (8:00)#
Disc 3
-都落ち-
1. Shake Your Money Maker (2:17)#
2. Kansas City (2:41)#
3. Twist & Shout (4:56)#
-アシッド・セブン-
4. 寿の朝 (7:21)##
5. もう帰らない (5:07)##
6. 風よ吹きまくれ涙は枯れる光の中に (23:00)##
7. 帰らなくちゃ (5:06)#
8. ピエロがやってきた (5:20)#
9. 横浜へおいでよ (6:40)##
10.あの頃、僕は若かった (6:57)#
*『The OZ Tapes(DRFT03)』 収録
**『Les Rallizes Dénudés(DRFT04)』(限定盤12") 収録
#『OZ DAYS LIVE(OZ Records/1973年)』 収録
##未発表音源
73年東京・吉祥寺のライブハウス「OZ」で録音されたオムニバス・アルバム『OZ DAYS LIVE』に、当時収録されなかった裸のラリーズの同セッションからのボーナストラックとアシッド・セブンの40分以上に及ぶ未発表音源を追加収録した3CDと、「OZ」関係者との数時間のインタビューから構成されたオーラル・ヒストリーを含む全100ページにわたる豪華ハードカバー・ブックがセットになったスペシャル・エディションがリリース。久保田麻琴によるオリジナル・アナログテープからのリマスター盤。
『OZ DAYS LIVE』は1973年にLP2枚組のプライベート・プレス盤としてリリースされた。ジャケットとなる茶色の紙袋には、虹色のインクでアルバム名がスタンプされている。東京の郊外にある街、吉祥寺にあった伝説のライブハウス「OZ」の閉店に際して自主制作されたアルバムだった。
吉祥寺駅に近い一画にある建物の小さな2階スペースで営業していた「OZ」。1972年6月から1973年9月まで1年ちょっとの短い期間ではあったが、このDIY精神で運営されたカフェ兼パフォーマンス・スペースは、急成長するこの街で、アンダーグラウンドとカウンターカルチャーが交差する神経中枢のような存在となった。今となるとレアなコレクターズアイテムとなる『OZ DAYS LIVE』のオリジナル盤には、「OZ」でレコーディングされた5つのアーティストがレコードの4面に収まれてる。
「OZ」の開店から50年が経過した今『OZ DAYS LIVE'72-'73 Kichijoji The 50th Anniversary Collection』はオリジナル盤を再構成した、新たなCD3枚組としてリリースされる。今年発表された裸のラリーズ『The OZTapes(DRFT03)』の音源が全て含まれ、限定盤12”として発売された『Les Rallizes Dénudés(DRFT04)』の2曲もボーナストラックとして収録。オリジナル盤からの南正人と都落ちの音源は新たにリマスターされ、さらに「OZ」のマネージャー手塚実氏の倉庫で半世紀近くも眠っていたテープに収まっていたアシッド・セブンの40分以上の未発表音源が公開される。数時間のインタビューから構成された100ページとなるオーラル・ヒストリーでは「OZ」のシーンに関わってた人物からの実話を聞くことができる。
『OZ DAYS LIVE』発売当時、手塚は雑誌『新譜ジャーナル』に「レコードという物は精神の栄養剤であって、それぞれ人に色々なシチュエーションを見せて<聞かせて>くれる物だと思う」と語っている。「そしてそれは純粋な意味で<音楽>であってそれ以外の物にはなり得ないと思う」とも。
彼が語ったこの実存的な考察を読み解くのは、簡単ではないかもしれない。しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。音楽は時間を超越する。そして『OZ DAYS LIVE』のようなレコードは、時とともに失われるはずの体験に我々を参加させてくれる、ということだ。
(Text by Yosuke Kitazawa)
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