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2018年9月22日土曜日

音楽 : MORE BLOOD, MORE TRACKS: THE BOOTLEG SERIES VOL. 14


MORE BLOOD, MORE TRACKS: THE BOOTLEG SERIES VOL. 14 (1CD)

BOB DYLAN ボブ・ディラン
CD

レーベル LEGACY IMPORT フォーマット CD

BOOTLEGシリーズ第14弾がデラックス1CDリリース!

貴重な未発表素材を綿密に発掘し、丁寧で愛情豊かに編集するBOB DYLAN恒例のブートレグ・シリーズの第14弾は、タイトル通りに75年作『BLOOD ON THE TRACKS』期の貴重音源集。1CDヴァージョンは当初発売を予定していた内容に近いニューヨークでの録音をまとめたもので、オリジナル・アルバム収録楽曲10曲のオルタネイト・テイクに加え、アルバムには未収録となったセッション・アウトテイク"UP TO ME"の未発表ヴァージョンを収録しています。

75年発表の全米1位獲得作『BLOOD ON THE TRACKS (血の轍)』は、DYLANの最高傑作に挙げられる一枚ですが、その誕生には思わぬ展開がありました。発売を待つだけだったこの作品、発売日直前にDYLAN自身の意向により収録曲が差し替えられます。元々アルバムの制作は、壊れかけた人間関係をテーマに気楽でナチュラルに録音したいという狙いがあり、演奏はソロ、曲によってベースをバックにするという極めてシンプルな編成により、ニューヨークで行われました。ところがテスト盤まであがっていたその段階でDYLANは再録音を要望し、急遽ミネソタでミュージシャンを集めバンドをバックにレコーディングする事に。そうして、決まりかけていた収録曲の5曲を入れ替えて発売したのです。このようなゴタゴタがありながらも、発表された作品はまごう事無き傑作でありました。

アーティストとして絶頂期を迎え33歳のDYLANが当初考えていたものとは何だったのか、その原初を探るファン待望のアーカイヴ・コレクションです。

オリジナル・マルチ・トラック・セッション・テープからのリマスター。

ALL TRACKS RECORDED, A & R STUDIOS, NEW YORK 9/16 ? 9/19/1974

TRACKS RECORDED 9/16 & 18
BOB DYLAN ? VOCALS, GUITAR, HARMONICA

TRACKS RECORDED 9/17 & 19
BOB DYLAN ? VOCALS, GUITAR, HARMONICA
TONY BROWN ? BASS

ALL SONGS WRITTEN BY BOB DYLAN
ソングリスト
01 Tangled Up in Blue
02 Simple Twist of Fate
03 Shelter from the Storm
04 You're a Big Girl Now
05 Buckets of Rain
06 If You See Her, Say Hello
07 Lily, Rosemary and the Jack of Hearts
08 Meet Me in the Morning
09 Idiot Wind
10 You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
11 Up to Me

(Disk Union)


■完全生産限定デラックス盤 (6枚組 Blu-specCD2)
■未発表写真満載の豪華フォト・ブック(輸入) / 英文解説ブックレット(輸入) / 三方背BOX(輸入)
■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

プレスリリース
1991年『ブートレッグシリーズ第1~3集』の発売以来、四半世紀を超える長期シリーズで、発表の度に高い評価を得ている“ブートレグシリーズ”の最新作は、ボブ・ディランが1974年におこなった重要な6回のレコーディングセッション ―ニューヨークの四日間(9月16、17、18、19日)とミネアポリスの二日間(12月27、30日)― を収録。

このセッションでディランは1975年発売の最高傑作『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』を完成させた。ディランの全キャリアの中でもベストセラーの1枚である『血の轍』は、モダンポップソング(1964~5年頃に事実上ディランが創作したと言えるジャンル)の曲づくりの境界や構造を新たに書き換え、ビルボード誌のアルバムチャート200で1位を獲得し、RIAAダブルプラチナムに公認され、2015年に「グラミー・ホール・オブ・フェイム」の殿堂入りを果たした。

『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨークシティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨークセッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。


スタンダードエディション(CD1枚)では、オリジナルアルバムに収録された10曲が、すべてニューヨークセッション録音の感動的で心に響く別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収められている。

デラックスエディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨークセッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。

ブートレッグシリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラックセッションテープが使われている。ただ、ミネアポリスサウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラックマスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレグシリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレグシリーズ第14集)』のライナーノーツにジェフ・スレイトはつぎのように記している。「スタジオのディランはヘッドフォンをつけることさえせずにライヴですばらしい演奏を ―彼が録音したなかでも最高の演奏を― つぎつぎと録音している。ほかの多くの演奏者たちとちがって、サウンドの完成度を高めるためのオーヴァーダブもほとんど施していない。録音された曲のなかには、ディラン― ギターとハーモニカと一連な偉大な曲を携えたひとりのシンガー ―がいて、適切な箇所で聞く者の心を躍らせ、必要な箇所で聞く者の心を打ち砕く・・・またここに収められた歌と演奏は、ぼくたちが聴いたどのヴァージョンよりも純粋な状態にある。

アルバム『血の轍』制作のとき、ディランはプロデューサーのフィル・ラモーンに命じて、ほとんどのマスターの速度を2パーセントから3パーセント、上げるよう指示した。この方法は、60年代から70年代にかけて、とくにAMラジオ向けのレコードに頻繁に用いられた。そうすることで曲の勢いが増し、リスナーの気をひきやすいと考えられていたのだ。


公式のものも非公式のものも、これまで発表されていたニューヨークセッションの曲のほとんどは、ディランの要請によって速度を上げたヴァージョンだった。『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレグシリーズ第14集)』で初めて、ディランが録音したときのままの形の曲を聴くことができる。

スタンダードエディションの『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレグシリーズ第14集)』はニューヨークのA&Rスタジオセッションで録音された11曲を収めたCD1枚(LP2枚:輸入盤のみ発売)で発売される。

デラックスエディションは完全生産限定盤として発売されるため、初回生産分が完売したあと、追加生産されることはない。この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めた57ページのノートブックを完全複製したハードカバーのフォトブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。

また、ボブ・ディラン・ブートレグシリーズの過去の2作品が、グラミー賞で“ベスト・ヒストリカル・アルバム”を受賞している。2017年には『ボブ・ディラン:ザ・カッティング・エッジ1965ー1966(ブートレグシリーズ第12集)』が、2016年には『ボブ・ディラン:ザ・ベースメント・テープス・コンプリート(ブートレグシリーズ第11集)』がそれぞれ獲得した。

More Blood. More Tracks (Deluxe Edition)
収録曲
CD1
Solo
01. 彼女にあったら、よろしくと(テイク1)
02. 彼女にあったら、よろしくと(テイク2)
03. きみは大きな存在(テイク1)
04. きみは大きな存在(テイク2)
05. 運命のひとひねり(テイク1)
06. 運命のひとひねり(テイク2)
07. きみは大きな存在(テイク3)
08. アップ・トゥ・ミー(リハーサル)
09. アップ・トゥ・ミー(テイク1)
10. リリー、ローズマリーとハートのジャック(テイク1)
11. リリー、ローズマリーとハートのジャック(テイク2)

CD2
with BAND
01. 運命のひとひねり(テイク1A)
02. 運命のひとひねり(テイク2A)
03. 運命のひとひねり(テイク3A)
04. コール・レター・ブルース(テイク1)
05. 朝に会おう(テイク1)– edited version included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on Blood On The Tracks
06. コール・レター・ブルース(テイク2) previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991
07. 愚かな風(テイク1)
08. 愚かな風(テイク1、リメイク)
09. 愚かな風(テイク3、インサート)
10. 愚かな風(テイク5)
11. 愚かな風(テイク6)
12. おれはさびしくなるよ(リハーサル、テイク1)
13. おれはさびしくなるよ(テイク2)
14. おれはさびしくなるよ(テイク3)
15. おれはさびしくなるよ(テイク4)
16. おれはさびしくなるよ(テイク5)
17. おれはさびしくなるよ(テイク6)
18. おれはさびしくなるよ(テイク6、リメイク)
19. おれはさびしくなるよ(テイク7)
20. おれはさびしくなるよ(テイク8)

CD3
01. ブルーにこんがらがって(テイク1)– with bass
02. きみは大きな存在(テイク1、リメイク)– with bass and organ
03. きみは大きな存在(テイク2、リメイク)– with bass, organ, and steel guitar –included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on Biograph
04. ブルーにこんがらがって(リハーサル)– with bass and organ
05. ブルーにこんがらがって(テイク2、リメイク)– with bass and organ
06. スペイン語は愛の言葉(テイク1)– with bass and piano
07. コール・レター・ブルース(リハーサル)– with bass and piano
08. おれはさびしくなるよ(テイク1、リメイク)– with bass and piano
09. 嵐からの隠れ場所 (テイク1)– with bass and piano – previously released on the Jerry McGuire original soundtrack
10. 雨のバケツ(テイク1)– with bass
11. ブルーにこんがらがって(テイク3、リメイク)– with bass
12. 雨のバケツ(テイク2)– with bass
13. 嵐からの隠れ場所(テイク2)– with bass
14. 嵐からの隠れ場所(テイク3)– with bass
15. 嵐からの隠れ場所(テイク4)– with bass – previously released on Blood On The Tracks

CD4
01. おれはさびしくなるよ(テイク1、リメイク2)– with bass
02. おれはさびしくなるよ(テイク2、リメイク2)– with bass – previously released on Blood On The Tracks
03. 雨のバケツ(テイク1、リメイク)– solo
04. 雨のバケツ(テイク2、リメイク)– solo
05. 雨のバケツ(テイク3、リメイク)– solo
06. 雨のバケツ(テイク4、リメイク)– solo
07. アップ・トゥ・ミー(テイク1、リメイク)– with bass
08. アップ・トゥ・ミー(テイク2、リメイク)– with bass
09. 雨のバケツ(テイク1、リメイク2)– with bass
10. 雨のバケツ(テイク2、リメイク2)– with bass
11. 雨のバケツ(テイク3、リメイク2)– with bass
12. 雨のバケツ(テイク4、リメイク2)– with bass – previously released on Blood On The Tracks
13. 彼女にあったら、よろしくと(テイク1、リメイク)– with bass – previously included on Blood On The Tracks test pressing
14. アップ・トゥ・ミー(テイク1、リメイク2)– with bass
15. アップ・トゥ・ミー(テイク2、リメイク2)– with bass
16. アップ・トゥ・ミー(テイク3、リメイク2)– with bass
17. 雨のバケツ(リハーサル)– with bass
18. 朝に会おう(テイク1、リメイク)– with bass – previously released on the “Duquesne Whistle” 7" single
19. 朝に会おう(テイク2、リメイク)– with bass
20. 雨のバケツ(テイク5、リメイク2)– with bass

CD5
01. ブルーにこんがらがって(リハーサル、テイク1、リメイク2)– with bass
02. ブルーにこんがらがって(テイク2、リメイク2)– with bass
03. ブルーにこんがらがって(テイク3、リメイク2)– with bass – included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991
04. 運命のひとひねり(テイク2、リメイク)– with bass
05. 運命のひとひねり(テイク3、リメイク)– with bass – previously released on Blood On The Tracks
06. アップ・トゥ・ミー(リハーサル、テイク1、リメイク3)– with bass
07. アップ・トゥ・ミー(テイク2、リメイク3)– with bass – previously released on Biograph
08. 愚かな風(リハーサル、テイク1-3、リメイク)– with bass
09. 愚かな風(テイク4、リメイク)– with bass
10. 愚かな風(テイク4、リメイク)– with organ overdub – included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991
11. きみは大きな存在(テイク1、リメイク2)– with bass
12. 朝に会おう(テイク1、リメイク2)– with bass
13. 朝に会おう(テイク2-3、リメイク2)– with bass

CD6
01. きみは大きな存在(テイク3-6、リメイク2)– with bass
02. ブルーにこんがらがって(リハーサル、テイク1-2、リメイク3)– with bass
03. ブルーにこんがらがって(テイク3、リメイク3)– with bass
04. 愚かな風 – previously released on Blood On The Tracks
05. きみは大きな存在 – previously released on Blood On The Tracks
06. ブルーにこんがらがって – previously released on Blood On The Tracks
07. リリー、ローズマリーとハートのジャック – previously released on Blood On The Tracks
08. 彼女にあったら、よろしくと – previously released on Blood On The Tracks

(引用)

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