イラストレーター・安西水丸の1冊目の漫画作品集。嵐山光三郎の小説「怪人二十面相の墓」の漫画化を、南伸宏(現・南伸坊)が編集長だった当時の「ガロ」に発表したことをきっかけに始まった氏のキャリアの初期作品群を収録。故郷の千葉・千倉の海への憧憬と、エロティシズム、シュールレアリスムとが同居する作風が印象的です。嵐山とは平凡社時代の同僚で盟友であり、本書の解説も嵐山が担当。急逝がつくづく惜しまれますが、残された多彩な作品群をじっくり味わい続けるという楽しみはこれからも尽きません。
■目次:青の時代/少女ロマンス/冬まつり/荒れた海辺/裏庭/汽車/草競馬(千倉美学・改題)/冬レンズ/よいどれ雲/魚の家/自転車屋/怪人二十面相の墓(上・下)/解説・嵐山光三郎/後書き
■著者:安西水丸
■出版社:青林堂
■出版年 エディション:1980 初版
■体裁:菊判 ハードカバー 函入り 240ページ
(引用)
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